ぶーっと鼻血を出しながら、
フラフラするあたしにナル君が慌てる。
「あんた、いつもこうなの?」
そして、冷めた瞳のサユちゃま。
「ええ、そうだね。」
ティッシュを常備していて良かった。
常に、こんなことも考えて最近は
ポケットティッシュを3個以上
入れてるのだ。
「大変だ、ひーちゃんがまた鼻血出したぞ。
氷の準備用意、箱ティッシュ用意、
担架用意するんだ!!」
何で担架出ちゃった!?
不良メンバーズの総出には
もう最近慣れてきた。
「あれ、毎日?」
サユよ、一度あたしの1日体験して
見たいかね?
「おうよ」
そして、可哀想なものを見る目で
見ないでくれよ。
悲しいじゃないか。
職員室にまとめたスケジュールを提出して、
教室に戻るともう真っ暗だった。
「ヒヨリ、自転車でしょう?」
サユと久しぶりに一緒に帰る。
2人で帰るなんてドキドキしちゃう。
「うん、では帰ろうか。」
ナル君と教室で別れた。
ナル君は送ろうかって言ってきたけど、
大丈夫だよって笑って返した。
サユが居るもの大丈夫。
他のメンバーはみんな散り散りに
どっか行った。
帰り道はワイワイ2人で盛り上がった。
久しぶりのサユとの帰り道に
嬉しくてついはしゃいでしまった。
そして、その晩サユ家でご飯をご馳走
になった。
たまに、夕飯にお呼ばれする。
サユマミーの作るご飯は本当に美味しい。

