Hurly-Burly 【完】


そして、放課後。

とても、シュールな絵だ。

「こういうのってケータイで調べた

方がいいのか?」

佐藤君、お手伝いありがとう。

「ヒヨリ、ここを最初に行こう。」

サユ、助かるわよ。

「ちょっと、そこ!!」

ガヤガヤ騒がしい不良メンバーズ。

ここは図書室だぞ。

神聖な場所を汚すな。

「落書きしない。」

「お菓子食べちゃ駄目ッ!!」

「静かにしやがれ。」

注意の嵐だよ。

図書室に誰も居なかったのが

何よりの幸いだ。

「あんた、大変だね。」

サユ、あんただけだよ。

あたしの苦労を分かってくれるなんてさ。

「ひーちゃん、つまんないよー。

ゲームしようぜ。

かくれんぼしようぜ。」

勝手に遊んでいろ。

あたしは忙しいんだ。

「ノイローゼで運ばれたら

あたしをどうか静かな施設へ

見送ってくれないだろうか・・」

サユは苦笑いだった。

「立花、これでどうだ?」

「気安く話かけんな!!」

この2人もちょっと仲良くなって

欲しいんだけど。

まぁ、一方的にナル君が噛みついてるけどさ。

「いいんじゃないかな。

えっと、あとここの時間調節頼んでもいい?」

佐藤君、仕事はきっちりこなす。

言われた仕事は確実にやってくれる。

さすが、爽やかイケメン代表だよ。

あたしはとても感動している。