サユが呆れた目であたしを見る。
「そりゃ、どうも。
ひーちゃん、そして君はどこの路線を走り
たいんだい?」
そうだな。
サユのジッとした視線を感じながら、
「さ、さーちゃんさえ居ればどこへでも・・」
行きますぜい。
白い目で見ないで!!
冷めた目で怖いじゃないか。
「じゃあ、班長まとめたの提出しろ。
3日後までにだぞ。
きちんとタイムスケジュールで書け。」
お、鬼!!
悪魔の塊!!
「だってよ。」
ど、ド金髪!!
お前も手伝え。
「立花、俺も手伝うよ。
今日の放課後は部活ないんだ、
図書室でやろうぜ。」
ああ、あんたはそういうヤツさね。
とても、親切なお人よ。
「あたしも残るよ。
今日は一緒に帰ろう?」
サユ、あんたもいい子だよ。
あたしはとても親友に恵まれた。
「ありがとう!!
ぜひ、ご一緒にお願いしますだ。」
とりあえず、生きて帰ってくる
を目標に頑張ろう。
授業はお開きになった。
みんな意外と楽しみにしてるみたいだ。
ワイワイ騒がしい教室。
どこに行くとかでみんな
持ち切りだ。
楽しいだろうな。
入学して初めての行事だもんな。
あたしだって、ちょっとウキウキしてる。
どんな感じだろうな。

