Hurly-Burly 【完】


目をハートにしながらサユ姉さまを見る。

「じゃあ、そこにも行こう!」

そんなあたしが行きたいところツアーで

いいのかい?

「ナル君はないの?

みんな行きたいところないの?

あたしの行きたいところばっかり

になってしまうよ!?」

それなのに、みんな意外と大人だ。

というか、多分特に気になるところ

ないのかもしれない。

「へーきなのよ。」

「いいんじゃねぇーの。」

「異議なし!!」

3トリオ復活した!!

ちー君は相変わらず眠そうだね。

馨君が何か言ってるのを頷いてる。

京様は配られたパンフレットを

ペラペラと捲ってる。

佐藤君も特に行きたいところないとか、

「見て見て、ここの水族館ジンクス

あるらしいよ。」

一際大きな声で騒ぐギャルクルミちゃん。

ほぇー、ジンクスね。

そういうのあんまり信じない主義だからな。

「あー、彼氏と行きたかったな。」

「じゃあ、違うとこ行こうよ。」

女子のみんなは違うところに行くらしい。

「あら、本当だね。」

パンフレットにひっそり書かれたピンク

の文字にサユが反応する。

「サユ、マコ君と行きたかったでしょう?

残念だね、あたしとジンクス試しちゃう!!」

一緒に光るキラキラショーを見ると・・

「あんた、そういうの信じない主義じゃないの?」

サユが冷ややかな目であたしを見る。

「さーちゃん、あたしは君にラブリーだよ!!

いつでもどこでもどきゅんこさんだよ。」

マコ君以上にサユを大好きな自信がある。

それはもう本当に唯一無二なんだから!!