Hurly-Burly 【完】


それから、すぐに走ったさ。

ホームルームはもう終わってた。

あの悪魔に案の定睨まれた。

そして、右隣からの猛烈な

視線というビーム光線を浴びながら

1時間目が始まった。

坊主頭の子はチラホラ机に突っ伏して

イビキをかく。

左隣りのビューティフルフェイスも

寝息を立てて夢の世界に旅立ってる。

その後ろも馨君と京様以外はみんな

おねんねさんだった。

ぐるりと世界は回り始めて、

時間というのは恐ろしい。

昼休み、サユに中庭まで引きずられて

取り調べを受けた。

そんじょ、そこらの警察官よりも

どぎつかった。

魂が抜けたかのように教室に

戻るとそこに居た席は空席だった。

「次、音楽だよ。」

サユにそう言われて音楽の教科書

を探してみた。

それから教室を移動した。

廊下では見慣れたカラフルヘッド

の皆様方。

サユと2人で休日のパジャマパーティー

について語った。

そろそろ、新しいパジャマでも買いに

行こうかしらとそんなことを。

音楽の授業彼らは居なかった。

その次の公民の授業も教室に

戻ることはなかった。

放課後、帰るべきかと思い

サユに一緒に帰ろうと誘われ

戸惑った。

いつも、ラブラブな2人を

邪魔してあたし超KYじゃないの!?

お邪魔虫なあたしが居ちゃ、

マコ君だってイチャラブ出来ないじゃないかね。