「お迎えが来たようですが」
無機質な声の持ち主は、遠慮せずに告げてくる。
佐野さんも、窓の外に目をやってから、後は私がやっておきますから、と小さな声で言う。
私は、もう一度律儀に背筋を伸ばして立っている嶌田を見てから、ゆっくりと立ち上がった。
「明日、いつもより早めに来るから」
それだけ答えて、会議室のドアを開ける。
二人は笑顔になるわけでもなく、ただそれでは、と口を揃えた。
あの二人にとって、私は邪魔者だろう。
二人が揃ったら、の場合だけれども。
二人が付き合っていることぐらい、聞かずともわかっていた。
まあ、私に報告する義理もないのだけれど。
そんなこと、私の知ったことではない。
付き合う、だなんて、私にはわからない。
部活をしている者、これから帰ろうとする者、皆の視線を浴びながら私は校門へと歩いた。
どこからともなく聞こえてくる無駄口。
呆然と眺められる不快感。
羨ましい、だなんて軽々しく口にしないで欲しい。
人の気も、知らないで。
無機質な声の持ち主は、遠慮せずに告げてくる。
佐野さんも、窓の外に目をやってから、後は私がやっておきますから、と小さな声で言う。
私は、もう一度律儀に背筋を伸ばして立っている嶌田を見てから、ゆっくりと立ち上がった。
「明日、いつもより早めに来るから」
それだけ答えて、会議室のドアを開ける。
二人は笑顔になるわけでもなく、ただそれでは、と口を揃えた。
あの二人にとって、私は邪魔者だろう。
二人が揃ったら、の場合だけれども。
二人が付き合っていることぐらい、聞かずともわかっていた。
まあ、私に報告する義理もないのだけれど。
そんなこと、私の知ったことではない。
付き合う、だなんて、私にはわからない。
部活をしている者、これから帰ろうとする者、皆の視線を浴びながら私は校門へと歩いた。
どこからともなく聞こえてくる無駄口。
呆然と眺められる不快感。
羨ましい、だなんて軽々しく口にしないで欲しい。
人の気も、知らないで。



