「でも、もったいないよね」
と、ヒカリ。
「何で?」
「昔はバスケ一筋って感じだったじゃない?」
そう言われれば、そんな気もする。
小学生の頃の桃乃木は
バスケットに夢中で
どんなときでも
点を取っててとっても頼りになった。
それが今じゃ・・・
「今じゃただの
根暗な科学マニアよ。
時ってヤツは残酷だねぇ~」
「何、それ。あははははh」
そうやって私達の休み時間は
いつの間にか過ぎていった。
「そういえばさ、
さっきの遊びに行く話!いつにする?」
と、学子が話を最初の頃に戻した。
「来週はGWだよね?」
「じゃ、その辺で決定ね!
よろしくみつばちゃん!」
「うん。学子ちゃんが
遊びたいって伝えておくよ。」
「私はパス。用事があるから。」
と、ヒカリ。
「なに?付き合い悪いじゃん?」
「う~ん?ちょっとね、うちの両親に会うんだ。
みんなで楽しんできなよ。」
「分かった。残念だけど、私と美里、
それにみつばちゃんの3人でね!」
―キーンコーンカーンコーン―



