そんな柔らかな

温もりは今の私たちを映し出す。

私は彼の左手に触れながら、

遠い昔、私のそばで起きた物語を思い出していた。


もしもあの日、

出会っていなければ


きっと

こんなこと考えなかった。

 
きっと何事もなく


キミを好きになり


キミに愛され


私は、充実した日々を送ってただろう。



あの日、私は出会ってしまった。


キミには言わないけれど 


私は出会えて幸せだったよ。




 
私は


キミと約束した木の前で


今日もキミを待つ。


キミが


優しく見つめていた桜の花を


そして

 
ずっと

キミが望んでいた夢が


叶うことを


今もずっと願ってる