電話を手放して大きく息を吐きベットに座った。
 
 
今日出会った3人目の男子。
 
 
「お前さぼるな!」
 
 
と、東国さんを注意してきた彼の名前だ。
 
 
東国さんよりも少し大い背丈の人。

はだけたワイシャツに

低く落ち着いた声。

全てを見透かすような透き通った瞳。
 
 
一瞬

振り向きざまに見た彼を少し、

いいなって思った。
 
 
 
――ブルルルルブルルルル――
 
 
 
「RE:」
 
 
 
葵からの返事。
 
 
「・・・はぁ。」
 
 
内容は一言。
 
 
―桃乃木君?―
 
 
みんな、そんなイメージが付いてるのかな。
 
 
私はそんなつもりないのに。