「桃乃木君、
3歳の頃から
みさとのこと好きだったんだって。」
「うそ?
そんなに?」
「そうよ。先週、本人から聞いたんだから!」
あたし、その場で
脅されてる桃乃木見てたんだけど?学子さん?
あなた、
保育園の頃から好きだったんでしょ?
そうでしょ?ね?ね?ね?
え?あ~、うん。
ってな具合で。
「みさと、愛されてるじゃない?
なるほどねぇ~。」
ヒカリが肘でつんつんしながら
私に向かって言った。
「私達は、そんなのじゃないよ。
学子が言わせたんでしょ?」
「そう?
彼はそうでもないんじゃない?
でも、彼、かっこいいよね~」
「桃乃木君かっこよくなってるの?私も見たいなぁ。」
と言う質問をするヒカリに
「う~ん?
中学のときは科学部部長よ?
どうだろう?」
と言った。
ヒカリ、桃乃木なんてよく覚えてたね。
「で、みさと。
桃乃木君のこと、
どうなのよ。」
しつこいね、学子。



