不満そうな学子は

秋口さんの手提げ袋に余計にムカついているみたい。

「で?秋口さんの大親友である真さんが

手にぶら下げてるそれは何~?」


皮肉交じりの言い方で言う学子。


「コレはな!男のロマンだ!!」


「ど~せ、エロ本でしょ?」


「お、お前、俺をそんなヤツだと思っているのか?」


「だってスケベじゃん!」


「うぐっ。。。」


ま、そんな2人はさておき

葵からのメール確認しておきますか。


『件名:元気?

ねぇ、美里知ってる?

桃乃木君最近、荷物もって病院に通ってるんだよ。

ねぇ美里、もしかして・・・』


葵には悪いけど

やっぱり

『桃乃木』って

単語のメールはろくな内容じゃない。


 
「美里ちゃん?どうしたの?顔色悪いよ?」



「え?うん。なんでもないよ。みつばちゃん。」



うん、何でもないはずなんだ。


桃乃木は。





私は、すぐに予想がついていた。


このメールが何を意味していたか…。


メールの最後にはこうあった。


『ねぇ美里、

もしかして桃乃木君のお母さん再発した?』