「俺、お前と付き合いたい」
ボソッ聞こえたその言葉に耳を疑い
隣にいる
彼の方を振り向くと、
真っ直ぐ私を見つめている優しい瞳。
「コウスケ・・・?」
うれしい
私は彼の手をぎゅっと握った。
「・・・うん。私もコウスケと付き合いたい。」
「そっか。」
映画は何事も無かったかのように
ずっと流れ続けている。
ずっと、ずっと繋がっていて
一言も話そうとはしない手。
だけど、その手が私たちの
全てを物語っているようだった。
コウスケ。
コウスケのせいだからね。
私、
風邪、治んないよ。
ずっと、体があったかいもん。



