キミの日記『Cherry's Diary』


 
バスから降り、

歩いている途中、

コウスケが片手を差し出してきた。


「え?」


何?どうしたの?


コウスケはちょっと照れながら


「エスコート。」


なんて言い、左手を差出し、


にっこり笑った。



そして、私たちは


手を握って、



一緒に歩いた。 


まるで恋人たちのように。


そのまま、

一緒に映画館の中に入り

映画が始まるのを待った。

映画は、最近話題になっている恋愛映画。


待っている間

コウスケから

なんでもない話をされるんだけど

その話は全然耳に入ってこなかった。

私の意識は

つながれている

彼のぬくもりにずっと触れていた。

すごく幸せだった。




映画が始まると

スクリーンに

照らされ緩んだ彼の瞳が

青や、赤の光で照らされていた。



「俺、ずっとこうしていたいな。・・・ダメかな?」



初めて握ったコウスケの手。


大きくて…


私を包み込んでくれている。


なんでだろ


すごく、安心する。


映画よりも見ていたい人。


春野コウスケ。


私は首を横に振った。