いつものバス停で
バスに乗り込もうとしたその時
中から私に手を振る男性。
12:55出発のバス
私たちの待ち合わせ場所は
「美里こっち、こっち。」
いつも私たちが利用しているバスの中だった。
…コウスケ、会いたかったよ。
『心配だよ。ちゃんと会えるか』
って
メールくれてありがと。
朝の体調の悪さもなんのその。
コウスケに会うと元気が出てきた。
今日のバスの座席には空席が無く
私の座れそうな席はコウスケの隣だけだった。
「美里、こっち空いてるぞ?・・・あっ!
ごめん、美里。」
急に
コウスケは目の前に立ちはだかり
私を座席のほうにいけないよう阻んだ。
そして、
「どーぞ、どーぞ。」
と、私の後ろから乗り込んだ
子どもをつれた老人に席を譲った。
「いやぁ、あんちゃんごめんねぇ。
ほら、タカシ、お礼を言いなさい。」
「おにいちゃん、ありがと!」
一緒に乗り込んだ
人にもすごく優しいコウスケ。
コウスケのいいところを
一つ発見できて
私は嬉しい。



