白守「由紀音、この地の巫女について話していいか?」

由紀音「えぇ。」



白守「この地の巫女は、私と生まれながら契約を結んでいる人間のことだ。」

由紀音「は?」

私は、白守の言葉を呑み込めず、聞き返してしまった。



白守「だから、お前は巫女だから、私と生まれつき契約を結んでいるんだ。身体の何処かに動物の足跡のような痣があるだろう?」


確かにある。

由紀音「あるけど……」

白守「それが、私との契約の印だ。」


由紀音「………つまり、私は生まれた時から、白守の主だって事?で、あの時、無意識に白守を召喚したって事?」

私は、納得出来ないまま言った。


白守「そうゆうことだ。」

白守が、頷いて言った。



由紀音「まぁ、分かったわ。で、白守は学園に帰るの?此処に住むの?」

白守「此処に住んでいいならば住みたいな。」

由紀音「だったら、住んでもいいけど。冬夜を刺激しないでね。」


白守「分かった。」

白守が、頷いたのを確認して私は学校の準備を始めた。
もう、朝の5時になっている。



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