KITUNE

「ふふっ。さっ、まずは掃除ね! 行きましょう!」

外に飛び出ると、暑い日差し。

これからわたしは、この日差しが和らぎ、やがて彩る山の景色を見る。

そして雪化粧になる山を見て、桜が咲き乱れる山を見る。

やがてまた、夏が来て…。

その繰り返しを、ずっと見ていくんだ。

この山の神々と一緒に。

そう考えるだけで、足が浮き立ってしまう。

「さっ! コムラ、わたしと一緒に頑張りましょうね!」

「うん! りん、キミとならいつまでも」

一緒だよ?