翌日、冷えた桃を持ってコムラの神社へ向かった。

すでにキムロとミトリが来ていたけれど、わたしは二人にコムラと話がしたいことを伝えた。

二人はニヤニヤしながら、森の中に消えた。

わたしは社の中で眠っているコムラの元へ行った。

コムラは穏やかに眠っていた。

わたしは彼の隣に座り、その寝顔を見つめていた。

…何だかコムラと最初に会った日のようだ。

わたしがここへ迷い込んだのは…果たして偶然か、運命か。

ふと、キツネのお面を見た。

このお面をかぶれば、わたしも彼等と一緒に見られるんだろうか?

そ~っと手を伸ばし、お面を持った。

そして付けてみる。