「……終わった、よ?」 「………あぁ」 呆然とした様子のレオ。 ちゃんと聞いてくれてたのかな? 「…なぁ」 「ん?」 「毎夜…オレのために、歌ってくれねぇ?」 「…え?…あ、うん。いいよ」 歌うことの楽しさや喜びを改めて感じたわたしは、断るはずもなくて。 気づいたら、返事をしてた。 ―毎夜、歌う レオとの、初めての約束。 第四章終