堂々巡りをしていると、さすがに脳も疲れたらしく、私は眠ってしまったらしい。 涼さんに起こされたときには時刻は5時を回っていた。 「もうこんな時間かぁ。面倒くさいからこのまま帰ろうかな……」 「いいのか!?」 「うん。定期とお財布、携帯とiPodもあるし。学校にあるのはカバンと教科書だけだし」 「いや、そうじゃなくて、管理人の仕事は今日はないのか!?」 ………………… 「あァァァッ!!……忘れてた」