私が海に還るまで






ルルルルルルルルルルル







機械音が私を急かす





鞄まで這っていって携帯を取り出す









「先輩!」




威勢のいい声が電話口から響く





(バイトの川上だ)




「何回も電話したんスよ!

今日、現地集合って言いましたよねー!?」





「………言った」






窓の外は明るい