波の音に再び目を覚ます まだ夏と言うには少し早く海岸では肌寒い 私の肩にはシュウの上着が掛けられていた 朦朧とした意識の中シュウの囁くような懺悔を聞いた 「サキの人生を壊して……ごめん」 シュウの声は抑揚がなくただやさしかった そして寄りかかっていた私の肩をそっと押してゆっくりと海へ向かっていった シュウのお母さんは海に還った そして シュウも____