「……うん」 少しホッとして頷いた 長年シュウの心を占めていた対象で、シュウがもっと落ち込んだり、取り乱したりするのではないかと思っていたからだ 私が思ったよりあっさりした対面だった シュウが来た道を同じように戻り 私は来るときと同じようにシュウの足元を見て続いて歩いた 黒い傘は私の胸から上を覆い隠していた だからパパは私に気付かなかった