シュウはこの時期になると毎年様子が違った 安定してなかった 初夏 シュウが私を誘拐した時期 14にもなると誰も7歳の時いなくなった少女と私を結びつけたりしない 私は街に出ても高校生や大学生に間違えられるほど大人びていた でも 私が戻る場所は いつだってシュウのいる所 都会の中のマンションの一室 相変わらず私にはシュウしかいなかったし シュウは孤独だった