次の日 バイトから帰ってきたシュウは、例の写真のある部屋の押入れから大きなバッグを取り出し 「何か持って行きたいくらい大事な物ある?」 私に尋ねた 私はシュウの読んでくれた一冊の本の名前をあげた それを聞くとシュウは軽く微笑んで 「……じゃあそれだけここに入れて」 バッグを開いた その中には既にたくさんの物が入っていた 私とシュウの数枚の着替え ノートパソコン 生活に必要な細々した物 そして 札束 バッグの底に敷き詰められるように現金が入ってるのが隙間から見えた