「シュウー!」 私が叫ぶと彼は私の存在に今気が付いたとでもいうような感じで一瞬振り返った その時の彼のサラッと流れる髪 今でも鮮明に思い描ける 彼に声が届いたのに何も言えなかった 再び沖に進み出した彼にはもう 私の声は届かなかった____