「ニヤけすぎ!!」 先生が私のおでこを指で突っついた。 「だって~!!嬉しいんだもん。桃子を見てると、高校時代の私を思い出すの。教師と生徒の禁断の恋!!キャー!!」 「直、興奮しすぎ。かわいいんだからぁ」 先生は、目を細めて優しい表情で私を見た。 きゅん。 その顔好き。 言わないけど、好き。 「先生、その顔好き」 あ、言っちゃった。 「え?どの顔?」 首をかしげて、不思議そうな顔をする。 「あ!その顔も好き!!」 どの顔も好き。 どの声も好き。 どの先生も大好きなんだぁ、私。