公園には何組かの観光客のグループがいて、私達が騒がしいからかこっちを見ていた。



「俺が言うのもなんだけどさ、俺達のグループってさ」



要君が小さな声で……


「全員イケてない?」



要君がそんなことを言うのって意外な感じで、みんなが要君のことをバカ~って笑った。


でも、全員イケメン!!




それは誰が見てもそうだと思う。



先生はもちろんだけど、翼先生もダンディーな渋さを持ったイケメンだし、要君は超爽やか好青年。



真崎君はちょっと怖そうだけど人懐っこい笑顔の持ち主で、タカは知的な雰囲気が漂う美形……



みんなそれぞれ違う魅力があって、個性的。





「直~、俺のこと見つめ過ぎだって」



「え?! 今、無意識だった」




ぼーっと先生を見ていた。


またみんなは私と先生のやり取りを見て笑っていた。





自然な感じでいられる。


美穂の視線を気にすることもなく、今まで通りの私達でいられる。



また壁を越えちゃったね、先生。


でも今回はひとりで越えたわけでもふたりで越えたわけでもない。



みんなが私の手を引っ張って、お尻を押してくれて、ガンバレガンバレって応援してくれたんだ。



だから、乗り越えることができた。






また、“いい夫婦”になっちゃったよ。



新垣和人と、新垣直……


ふふふ。