ここでも私たちは愛し合った。
私はいつも以上にたろうを求めた。
怖くなったんだ。
ここはたろうの家。
たろうは何を想って私を抱くのか...
私だけを見てほしくて...
そんな私に気が付いたのか
「俺から離れんなよ」
吐息まじりの声で私に言った。
たろう...
私はたろうを本気で
愛しはじめていた。
でも私は弱いから自分が辛くならないように
たろうだけを見ないようにしていた。
そう...つぐがまだ私の事を
想っていてくれてるのを知って
つぐを利用したんだ。
たまに遊んではそれをたろうに報告する。
少しでもたろうに振り向いてほしくて
嫉妬をやいてほしくて
わざとつぐと遊んでいた。
たろうが嫉妬をやいてくれると
私は安心していたんだ。
とことんだめな女だね。