それからのたろうは

本当に私を支えてくれて

守ってくれた。

その頃仕事が忙しかった。

同じ職場で働いている分

私の苦労を知っている。

私は時間に追われる毎日を過ごしていた。

やる仕事がたくさんあって

今までは1日で終わってた仕事が

終わらなくなって

次の日に繰り越しをして

前日の仕事が終わっても

また当日の仕事もあって…

それが積み重なって

全てを投げ出したくなった。

私が居なくなったら

みんな私の苦労を分かってくれるから

そんな事ばかり考えていた。

でもどんなにしんどくても

たろうの顔を見ると頑張れていた。

たろうの頑張れの一言が

唯一の救いだった。