あなたじゃなきゃダメ...


その日の夜、たろうが家に来た。

出血の事で落ち込んでいたけど

悟られないように明るく接した。

久しぶりにたろうが私に触れてきた。

「出血してるからあかん」

たろうの手を止めた。

次の言葉を聞いた瞬間

涙が止まらなくなった。