まだ熱を持った体を寄せ合い

私はたろうに身を委ねていた。

「このままお前とおったら

本間に離れたくなくなるわ。

そろそろ帰ろっか」

その言葉で帰る用意をし

車を発進させた。



いつもと同じ道。

でも景色が違って見えたのは

あたなと手を繋いでいたから。

今までは近くにあっても

触れる事なかったあなたの手。

こんなにも温かかったんだね。