車を止めて砂浜の近くに

座った。

静かに流れる波の音を聞きながら

たろうと語った。

私より9年長く生きているたろう。

私の知らない世界を知っているたろうを

すごく大人に感じた。

でも無邪気に笑うところもあって

少しずつ惹かれていたのかもしれない。

私は今抱えている悩みや

今まで経験してきた事などを

たろうに話した。

たろうはたまに頭をなでてくれながら

私の話を聞いてくれた。

誰にでも話せない事も

たろうになら話せた。

たろうと知り合って短期間で

私はたろうに信頼をよせていた。