「なながつぐくんの事

まだ好きなん見てて分かるで。

無理に忘れんでいいやん。

今は泣きたいだけ泣きな!」

そう言ってくれたたろうの横で

声を押し殺して泣いた。

休憩時間が終わるころ

少し落ち着きを取り戻した。

「なな~。

ちょっと散歩行こやあ」

2人で外に出た。

風が強くて太陽が眩しかった。

「たろうちゃんありがとう。

ななまた笑えるように

想い出にするな」

つぐへの気持ちに

無理矢理フタをした。