「ななもう家に帰りたくない」

ある日私はたろうに泣きついた。

そして海に連れて行ってくれた。

私の家は五人家族。

仕事でほとんど家にいない父と

遊びほうけている母と

結婚して家を出た姉と

彼氏の家に居候をしている妹。

姉は旦那と子供と暮らしていて

実家を離れていたし

妹は彼氏の家に住み付いていた。

たまに帰って来ては

わがままばかり言っていた。

私は仕事から帰って来たら

みんなの夜ご飯を作っていた。

いつ帰って来るか分からない

そして誰が食べるのか分からない

夜ご飯。

作っても私は1人で食べていた。