あなたじゃなきゃダメ...


少しずつ車が進み

花火が見える位置まで来た。

5-4-3-2-1!!

「あけましておめでとう」

の声と共に花火が上がる。

それと同時に携帯が鳴る。

友達からあけおめメ-ルが

何通か来た。

その中にたろうの名前もあった。

隣に居るけど送ってくれたのだ。

そんな些細な事も幸せだった。

携帯で写メを撮ったり花火を満喫した。

わずかな時間だったが、とても輝いていた。

花火が終わり

「帰りはのんびり帰ろな」

たろうの言葉に頷いた。

空からはまた雪が降っていた。

「たろう初雪やで。

去年の最後も見たし

今年の初めもたろうと見れた」

はしゃぐ私に

「去年って何分か前やん」

たろうに突っ込まれた。