「たろう花火やってる!
なな花火がいい」
ふと時計を見ると12時まで
一時間弱...
「やっぱりやめる。
間に合えへんわ。
ちゃうとこ探す」
花火大会の場所まで
たろうの家からだと
下道で1時間半以上かかる。
その上、混んでるだろうし
間に合いそうになかった。
「なな!
はよでかける用意しろ。
高速でぶっ飛ばしたら
間に合うかもしらんで。
思い立ったら即行動やん!
早く!」
普段わがままを言わない
私の意思を尊重してくれた。
すぐに家を出て車に乗り込み
ナビに目的地を入力する。
ナビに映し出された到着時刻は
12時を回る計算になっていた。
