たろうの腕に包まれていると

眠気が誘ってきた。

「俺も眠たくなってきたから

送って行くわ」

重たい体を起こし

脱ぎ捨てられた服を着る。

たろうに送ってもらって

家に帰る。

「明日から俺ん家で

一緒に住むからな。

楽しみにしとけよ」

たろうの言葉に笑顔で頷き

車が見えなくなるまで手を振った。