みんなとバイバイして
亜里沙の車で
杏子も一緒に
うちに向かった

「直人さんを放っておいていいの?」


「うん。私がいないと
時間を気にせず
ゲームできるから
多分、喜んでるよ」


「それならよかった」


「タクヤは相手を
干渉しすぎるんじゃない?」


「えっ?」

亜里沙の言った意味が
ピンとこなかった


「自分の時間は自分の物だし
相手の時間は相手の物ってこと

だから相手がしんどくなるのよ」


「……」



「どしたん亜里沙?
タクヤは相手を干渉してんじゃなくて
相手を想って気使ってるんよ。」


「ふ〜ん」


私は何で亜里沙がこんな事を言うのか
不思議に思った


「あたし干渉してんのかな〜?」

杏子が気にしないのって
顔をした

私も『うん』って
合図した