頭が蒸発するように、意識がゆっくりと消えていく.

ここで眠ってしまえば、二度と目が覚めることの無さそうに思えた.


体がだんだんと力が抜けていくが、決して体が堕ちてゆくわけではない.肉体が滅んでいくわけでもない.



むしろ活性化していくような・・・・・・




そして意識はそこでぷつりときれる.

後藤康司は死亡する.

体だけが、しゃかしゃかと機械のように動き出した.
グレンピアの意志が乗り込んでいたのだ.

確実に邪魔な人間を殺しにいかなければならなかった

『後藤康司だった人間』は、理想を邪魔する人間へと足を動かし、殺意を滲ませてゆく...