若かった昔のころも、こうやって何もできずに消化してきた. 何の闘争心もなく、ただ安全に過ごしてきた毎日が、今になって無駄だったんだと笑ってしまった. 終焉の世界に遭遇すると、ふと考える. ここで潔く果ててやろう... 生涯最初で最後の野心である. まだまだ若いと言い聞かせ、相原俊樹に譲り受けた機関拳銃をぎこちなく構える.