「おはよ…唯」

「ん?起きた?
じゃ、朝飯食いに行くぞ」

「俺、朝飯要らないからゆっくりさせてくれ」

「そ~ゆ~訳にはいかねぇんだよ!
同居人が気付く前に出てかねぇと」

「いいじゃん、俺 挨拶するしー」

「それがヤバイっつーの!
さ、行くぞ」

まだ眠そうな涼平を強引に連れ出して
俺たちは駅前のファミレスにやって来た。

俺的にはうまくやったつもりだった。
日下部にバレなきゃ、誤魔化せるって思ってたんだ。