ルームメイト

「実は…一度、試合で遠征する時に日下部を見かけたんだ」

「ええ？　いつ頃？」

「高１だったかな。同じ電車に乗り合わせてて…声を掛けたかったけど車内はギューギューでさ。
遠くからお前の事見てた」

「そっか～。残念だったなぁ」

「友達と一緒に楽しそうにしてたから安心したんだ」

そんな風に見られてたなんて全然知らなかったなー。

「日下部って、今 付き合ってる人とかいるワケ？」

「いないよ～」

「じゃさ、俺、立候補してもイイ？」

「エッ！？」