有り得ない…。

悲しいんだか悔しいんだか
涙が溢れて止まらない。

今日初めて会った男と
イキナリの同居生活。
こんなの…
プライバシーも何もないじゃない。


私はリビングに呆然と立ち尽くした。



「おい…。
お前、泣いてんのか?」

「泣いてなんかいません」

「おばあさんと…連絡取れた?」

「仲良くやれ、って…言われました」

「じゃぁ、俺 ここに居ていいんだよな?」

「………。」



おばあちゃんへの腹立たしさと
アイツに涙を見られたのが癪で
私は自分の部屋に閉じこもった。

もうどうなったっていいよ。
どうせ私なんか。