ルームメイト

その後、川口くんが連れて行ってくれたお店はとてもお洒落なBARだった。

「川口くんはよく飲みに行くの?」

「時々、かな。普段は居酒屋ばっかだけど」

お酒の種類が全く分からない私はメニューを見て固まった。

「全然分かんない…。 お酒の入ってないのってあるかな?」

「ヴァージン・ピニャ・コラーダなんかどう?
パイナップルジュースとココナッツミルクがベースなんだけど、ノンアルコールだから大丈夫だと思うよ」

「じゃ、それにする!」


私の目の前に置かれたそのカクテルは黄色がかったクリーム色で綺麗だった。

川口くんはミント・ビアを頼んだ。

ビールベースのカクテルで、グラスから透けて見える淡い緑がとても綺麗だった。