約一平方メートルの黒い布切れの中央に、たくさんの布の切れ端を団子状に丸めた物を置いて包み込み、それがはみ出さないように外からひもで縛った。更に、白いマジックペンで、布で覆われた団子に顔を描いた。
「よぉーし、出来たあっ!」
三、四歳の子供ぐらいの背はあろうかと思われる、真っ黒な照る照る…ではなく、降れ降れ坊主。その出来上がりに真琴は、とても満足していた。
「さあてと、早速これをこの神社に奉納して、もっと雨を…」
「勝手にそんな物を奉納したら、きっと怒られちゃうよ。」
突然、自分の背後から誰かの声が聞こえてきたので、真琴は目を大きくして驚いた。
「だっ、誰…あっ、き、君!?」
振り返れば、昨日の少年が立っていた。そして、少し首を傾げながら、真琴のとびきりの「力作」をじっと眺めていた。
「君っ!」
真琴は、少し怒り気味に、昨日と同じく自分の左隣をバンバンと叩き、そこに座るようにその少年に促した。
「よぉーし、出来たあっ!」
三、四歳の子供ぐらいの背はあろうかと思われる、真っ黒な照る照る…ではなく、降れ降れ坊主。その出来上がりに真琴は、とても満足していた。
「さあてと、早速これをこの神社に奉納して、もっと雨を…」
「勝手にそんな物を奉納したら、きっと怒られちゃうよ。」
突然、自分の背後から誰かの声が聞こえてきたので、真琴は目を大きくして驚いた。
「だっ、誰…あっ、き、君!?」
振り返れば、昨日の少年が立っていた。そして、少し首を傾げながら、真琴のとびきりの「力作」をじっと眺めていた。
「君っ!」
真琴は、少し怒り気味に、昨日と同じく自分の左隣をバンバンと叩き、そこに座るようにその少年に促した。


