母さんに、若菜を紹介した時だった。
「壱、この子は?」
「母さん、俺…この子と結婚を前提に付き合ってる」
「……壱、あなた……」
「藤堂寺若菜と申します!お父様から、保科さんの事はよく聞いておりました」
「お父様……って」
「藤堂寺健二さん。父さんの親友だった人なんだって」
若菜が帰った後、俺は母さんに全てを話した。
母さんは泣いて反対した。
だけど俺は自分で決めた事だからと、意地を通した。
そんな俺の姿を見て母さんは諦めたのか、後々は何も言わなくなった。
母さんの話では、藤堂寺さんという友人が居たということは本当らしい。
母さんは会ったことはないみたいだけど。
それから、約1年がたった日。
俺は2年に進級した。



