彼岸花の咲く頃に

体にまとわりつく九尾。

その瞬間。

「く……っ!」

意識が遠のく。

まるで突然の睡魔のように、俺の意識は薄れていく。

「無理はしない方がいいわ。何せ九尾の狐の妖気を帯びた尻尾よ?ただの人間が抵抗していたら、精神を破壊されてしまうわよ?」

悪狐が薄笑いを浮かべる。

「このまま意識を飛ばして、どこか人目につかない山奥に運んであげる。お楽しみはそこからよ?」