午後6時。

すっかり客足は途絶え、店内の灯りが外まで照らし出す時間帯になってきた。

秋の日はつるべ落とし。

そうでなくても山は日暮れが早い。

午後6時ともなると、時期によっては平地の7時8時に相当する暗さになる。

この季節になると、気温もそれ相応のものだ。

シャツの上に一枚薄手の上着を羽織って、俺は仕事を続ける。

暗くなったとはいえ、スーパーの開店時間は午後8時まで。

客足がなくても店を閉める訳にはいかない。

急に足りなくなった物を買いに、足を運ぶお客さんがいるかもしれない。

このスーパーは、冬城の主婦の味方なのだ。