彼岸花の咲く頃に

「!!」

ボンッ!と。

悪狐の目前で狐火が爆ぜた!

炎は彼女の身を一瞬にして真紅に染め、焼き焦がす!

「ぎゃああぁあぁぁあぁっ!」

まさに神罰の炎。

悪狐は身を焼かれながら上空から真っ逆さまに墜落し、やがて地面に激突する!

…あれだけの炎に包まれた悪狐が山中に落ちたのだ。

近隣の山への延焼が心配だったが。

「案ずる事はない」

姫羅木さんが言う。

「わらわの狐火は、わらわの意思には逆らわぬ。わらわが燃やしたいものしか燃やさぬ」