「私にとって、ロア様はとても大切な方です。 あの方に…幸せになって頂きたいんです…」 なぜ… アランは何も言い返す事ができなかった。 「明日も…お待ちしています」 それだけ言うと、セルマはお辞儀をし再び城へ帰って行った。 ――――― その日の夕方。 アランの店に第二王女のドレスの依頼の手紙が届いたのだった。